赤石山を下った後、後ろから来た姐さんに「あといくつくらいピークあるの?」と尋ねられたが、前述の通り、リストバンドの情報はAD5世紀の欧州になってしまっているので当てにならない。
大雑把な記憶で、「たぶん3つか4つ。赤石のあとはしばらく下り基調のはずだけど…」と応えたが、すでにアップダウンをいくつか過ぎ、登り勾配に突入している。
「ふ~ん。下り基調ねえ…」とご不審な様子で進んでいかれました。ザックの中には地図あるんだけどさ、わざわざ止まって出すのも面倒だし…。皆さん、地図は自分で持ちましょうね。(結果的に、嘘ついちゃったかな? つくのは餅だけにしとこっと )
急な登りをなんとかクリアすると、 ダン沢の頭に到着。このあたりまではレースモードで走ってきたはずだったが、身体の中で、ウイ~ンと「生命維持装置」が作動し始めたのがわかった。なんだか、これ、ヤバイかも。 無事に下山することを最優先にリミッターを有効にし、意識を切り替えた。
「捻挫用のテーピングキットや、その他の救急セットをザックに詰めてきたのは正解だった…」と心底思った。
赤石-ダン沢の頭(予定30分→実際21分50秒)
ダン沢の頭からオッタテ峠までは下り基調である。
しかし、傾斜に任せて勢いよく突っ込んでいくと、みるみるうちに膝下までが沼につかり出し、靴の中に雪解けの冷水と大量の土砂が流れ込んでくる。足元から一気に体温低下! 水虫治療にはいいのかも?(俺は水虫じゃないよ…)
そのうち、水深も膝上までに達してしまい、突如、目の前にアマゾン川が出現。
「ワニいるかな?」 川幅も相当あるよ…。
たぶん、最初の躓きダイビングじはこの辺りだったかも。子供の頃、原っぱで遊んでるときに、草を縛って罠作ったことないですか? あれが、川の中に仕掛けられてる感じ。いきなりつんのめって、そのままグレートザブ~ン…。
晴れてると、下りの着地の衝撃で足首に負担がかかるんだけど、今日に限っては、着水の精神的衝撃のほうが大きかったよ。
何度か水没した後、中州のようなところで、カーボショッツを補給しながらしばらく休憩。沼の中を出入りしながら走ってると、泥水はその都度出て行くんだけど、泥だけはどんどんシューズの中に堆積していくから、足が重くなるんだよね。 今回、初めてわかりました。
目の前を通り過ぎてゆく戦友たちに、「生きて帰ろうね」と心の中で呟いた。
-オッタテ峠(小倉口三叉路) (予定21分→実際19分13秒+18分56秒?)
<赤石~オッタテ峠 4.52K 13分16秒ペース> トータル予定:51分→実際 59分59秒
この先、前半の貯金を使いながら、安全第一に終盤へと続く…。
(注:写真は、「はり天狗」さんのところから頂いたモノです。)